俺様王子?!☆second☆
「何それも何もそのままだ」
だろ?
「………」(否定できないのが悔しい!)
はぁ~…
「まぁ帰るぞ。教室に」
「うん!」
【美姫】
もう……龍斗はすぐいじめてくるんだから…
今は誰も居なくなった静かな教室に一人で座っていた。
もう冬で冷たい風が教室に吹く。
寒っ…
でも私はなぜかそこから動く気にはならなかった。
「…美姫?帰らないのですか?」
…………………
「誰も居ないよ?」
「そうっぽいな」
「ね?」
「ん?」
「卒業したら……どうするの?龍斗…」
龍斗…
龍斗はきっとお母様の跡を継ぐ…そうしたら私は?私はどうすればいいの?
いきなりそんな不安が押し寄せた。
何でかは分からない…けどね?
「そんなの決まってるだろ?」
決まって?
「俺はおふくろの跡を継いで…美姫は俺の嫁だろ?」