俺様王子?!☆second☆
「よく、似合ってるじゃないか。その…“ウェディングドレス”」
精一杯の笑顔が、私にはとても嬉しかった。
「ヘヘッ…。
お父さんからそんなこと言われるなんて、なんか不思議な気分…。」
いつもと違うお父さんからいわれると、さらに。
「龍斗君よりも娘の花嫁姿見れるなんて、俺は運がいいな。」
運がいいか…そうかもね。
「じゃあ美姫、私は中で待ってるからね。」
「うん。ありがとう…香織!」
「何よ、改まっちゃって。」
クスクスッと笑ったあと、香織は私に手を振りながら会場が見えないように中へと入った。
「美姫、お前を龍斗君のところまで…送り届けるよ。」
「………ありがとう…。」
そして、会場が開かれた―――――――――――――――
それからのことはあえてここでは言わないでおくね。
だから、そのあとこのことは皆の想像に任せるよ。
でも、1つだけ言うなら…
“皆が涙を流し、皆に祝福され、世界で一番の幸福者に感じた”