俺様王子?!☆second☆




「よく、似合ってるじゃないか。その…“ウェディングドレス”」


精一杯の笑顔が、私にはとても嬉しかった。


「ヘヘッ…。
お父さんからそんなこと言われるなんて、なんか不思議な気分…。」


いつもと違うお父さんからいわれると、さらに。


「龍斗君よりも娘の花嫁姿見れるなんて、俺は運がいいな。」


運がいいか…そうかもね。


「じゃあ美姫、私は中で待ってるからね。」


「うん。ありがとう…香織!」


「何よ、改まっちゃって。」


クスクスッと笑ったあと、香織は私に手を振りながら会場が見えないように中へと入った。



「美姫、お前を龍斗君のところまで…送り届けるよ。」


「………ありがとう…。」


そして、会場が開かれた―――――――――――――――














それからのことはあえてここでは言わないでおくね。

だから、そのあとこのことは皆の想像に任せるよ。

でも、1つだけ言うなら…


“皆が涙を流し、皆に祝福され、世界で一番の幸福者に感じた”



< 56 / 65 >

この作品をシェア

pagetop