俺様王子?!☆second☆
「香織が、わざわざ私のために頑張って勉強してくれたり、私たちが継ぐ会社に勤めようと努力してくれてるのは知ってる。
でも…私…龍斗を支えたいの…。
夫婦になってもやっぱり不安なの。
龍斗は日本人にしては背が高いし、かっこいいし、きっと向こうでもモテるでしょ??
こっちの大学で勉強したいことは山ほどある。
こっちでしか学べないことだってたくさんあるし…。
それでも、やっぱり龍斗と居たいの…。
ごめん…香織。」
私は思ってることを全て伝えた。全部自分勝手だ。
香織は何も悪くないのに…。私は…香織を傷つけてる…。
「私…美姫が思ってるほどいい子じゃないよ…。」
え…。思いがけない言葉に私は下を向いていた顔はバッと上を向き、香織の顔を見た。
「……っ……」
香織の表情は怒ってるわけでもなく、悲しんでいるわけでもなく、優しい。