ふたりごと

注文したものが届き一通り食べ終えたあと、直人くんがわたしの目をまっすぐ見ながら口を開いた。

『今日の目的、俺が手品を始めた理由。

長くなるけど聞いてもらえるかな』

わたしが頷いたと同時に始まった話は、思っていたよりずっと切なく、直人くんを知るうえでとても大切な話だった。
< 33 / 92 >

この作品をシェア

pagetop