ふたりごと

母さんの葬式がこじんまりと行われた。

始めてみる母さんの親族たちは、口々に母さんを罵倒した。

勝手に子どもを産んで、勝手に死んで、迷惑な人だ、と。

そして誰もが俺を引き取ることを拒んだ。

俺は孤児院に行くことを自分から切り出した。

その場から一分でも一秒でも早く逃げ出したかった。
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