ふたりごと

窓から指す太陽の光で目を覚ましたとき、俺の枕の横に使い古したトランプがおいてあるのに気がついた。

それはとても見覚えのある、そう、おじいちゃんがいつも手品に使っているトランプだった。

俺は夢中でおじいちゃんのもとに走った。

おじいちゃんは笑顔でおはようと言った。

まるで昨日のことなど無かったことのように。
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