ふたりごと

次の日の朝、いつもとは違うミルクの大きな鳴き声で目を覚ました。

悪い予感がした。

ミルクは賢い鳥だから、意味もなく鳴いたりしない。

どうかこの予感が当たらないでくれ、そう願ったけれど。

おじいちゃんが死んだ。

それだけが事実だった。
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