雨宿り〜大きな傘を君に〜
1週間の食事は作り置きしていて、日持ちするものを毎日少しずつ食べている。今朝もお弁当におかずを詰めて高校に向かう。
私はもう、ひとりだけれど。
それでも世界は回っていく。
死にたいなんて思ってしまえば、母が哀しむからとりあえず生きている。そんなところだ。
高校と塾での過ごし方はさほど変わらない。
授業を受けて課題を解いて、帰宅。
高校生活で未だ友達はできておらず、まぁ今の私の状況を悟られたくないこともあって他人と距離を置いている。
母の古くからの友人の緒方さんという方からだけは、毎日のようにメールが入ってくるけれど。
彼の家に行って一緒に暮らさないかというお決まりの内容で、母と過ごしたアパートから離れたくない私は断りのメールを日々返し続けている。
そんな、
死にたいほどに退屈な日々。