ゆるっと!スマイル・デイズ☆
数十分後。
灯莉達はスイーツを食べ終わり、お会計へ向かっていた。
その時、店内奥から怒鳴り声が響き渡る。
詩織「はぁ?売り切れってなんだよ!俺はコレを食べに来たのに!」
店員A「申し訳ございません…」
詩織「無いなら無いで最初から言えよ!期待してた俺がバカじゃん!」
店員A「本当に申し訳ございません…」
褐色肌に派手な金髪。人目で不良だとわかる身なりの女子高生。店内の人の視線が集まる。
そこへ1人の女子高生が店員との間に入る。
優花梨「やほ♪しおりん♪今日も激おこ?」
詩織「うるせぇ。ゆかりに関係ないだろ。」
優花梨「まぁまぁ。あんま大声出してるからみんな見とるよ♪」
詩織「周りの事なんてしらね。見たきゃ見ればいい。それに俺はこの店がしっかりしとけば怒ったりしねぇもん。」
明らかに見た目が怖い不良に、なんの恐怖心もなく平然と話す優花梨の姿に周りの人達は驚かされる。
そんな中、お会計を済ませた灯莉達も優花梨達の話に入る。
灯莉「あっ!ゆかりちゃん!あかりだよ!久しぶりだよ♪」
優花梨「お!あかりん♪あかりんこの高校へ来てたのかー!」
雫「ゆかりさん。お久しぶりです。」
優花梨「しずも久しぶりだよ♪」
詩織「誰?」
優花梨「中学の後輩さ♪可愛い子達でしょ♪」
灯莉「へへへ」
詩織「…そか。俺はもう帰る。じゃな。」
詩織はそう言い残すと、意外にも冷静に帰って行った。
優花梨「やれやれ。しおりんの短気はいつに治ることやら。」
灯莉「しおりさん?って人見た目は怖かったけど、ゆかりちゃんと話してる所見てたら悪い人には見えなかったかな。」
優花梨「うむ。しおりんは本当はいい子なんだけどねぇー。」
「それより、あかりん達はこれからどうするのだ?」
灯莉「スイーツも食べ終わったし、しずくちゃんと寮に帰る所だよっ♪」
優花梨「ほほぉ。あかりん達は少し時間空いてたりする?」
灯莉「うん♪まだ時間は大丈夫だよっ♪ねっ?しずくちゃん♪」
雫「うん。19時までなら大丈夫ですよ。」
優花梨「そうかそうか!あかりん達は部活は決まってたりする?」
灯莉「それがまだまだだよぉ…」
優花梨「おぉ!なら私達の部室に行こ!ちょうど部員を募集している所なのだ!」
灯莉「ゆかりちゃんの部活!どんな所か気になる♪」
雫「私も行きたい。」
優花梨「よし!じゃぁ向かいましょー!」
こうして灯莉達は、優花梨の部室へ向かった。