ゆるっと!スマイル・デイズ☆
校舎4階の奥の奥。人気の全くないボロっとした部屋に灯莉達は到着した。
外が暗いせいか、ボロい部屋はよりいっそう不気味に見える。
そのオンボロの扉には1枚の掛札があった。
灯莉は目を凝らしながら掛札の文字を読み上げる。
灯莉「…自由研究部?」
優花梨は凄く嬉しそうな顔だった。
優花梨「そう!ここが私達の部室!自由研究部!」
「さぁさぁ!中へ入った入った♪」
灯莉・雫「お邪魔します…」
今にも外れそうな扉を開けると、中には2人の生徒がいた。
優花梨「ことねー!ちづるさんー!新入部員連れてきたぞー♪」
灯莉「ゆゆ、ゆかりちゃん!新入部員って!?まだ入るって言ってないよぉ。」
雫「そ、そうですよ。ゆかりさん…」
焦る2人をみて満面の笑みを浮かべる優花梨。
優花梨「冗談だよ♪そんなにびっくりしないで♪入部はゆっくり考えて大丈夫さ♪」
ほっとする灯莉と雫。
ほっとする2人を見た優花梨は2人の手を掴み、琴音とちづるの前まで引っ張る。
優花梨「それよりあかりんとしず。先輩達に自己紹介したらどうだ?」
2人は戸惑いながらも自己紹介をした。
優花梨「二人ともよく出来ました♪じゃあ次は私達が自己紹介の番だね♪」
「まずは私から!」
「2年の井上優花梨!好きな事は食べること!嫌いな物は中途半端なこと!よろしく!」
優花梨のサッパリとした自己紹介は場のテンポと流れを作る。
琴音「私は、内宮琴音。2年生。困ったことがあればなんでも相談してね。」
ちづる「私はちづる♪3年生だよ♪気軽にちづるさんって呼んでね♪」
灯莉「せ、先輩方。よろしくお願いします!」
雫「よろしくお願いします。」
自己紹介が終わるとすかさず優花梨が話し始める。
優花梨「よーし!みんなの自己紹介も終わったし、とりあえず自由研究部が何をする所か教えてあげよう!」
「ほれ、ことね!教えてあげて♪」
琴音「わ、私がですか…?」
優花梨の急なフリに戸惑う琴音。