ゆるっと!スマイル・デイズ☆
1.高校生になりました!
雫「私の名前は、(長瀬 雫)。この物語の主人公である(赤西 灯莉)の婚約しゃ…コホン。幼なじみなのである」
「どうして主人公より先に自己紹介をしているのか?疑問に思ったそこのあなた。」
「それは…今日は始業式だと言うのに、あかりはこんな時間になってもまだ寝ているからである。」
雫はため息混じりにブツブツと呟きながら、灯莉の部屋になんの躊躇いも無く上がる。
雫「ここは女子寮だから不法侵入でもなんの問題もないのだ!」
誰に向かって説明したかは不明である。
部屋に上がった雫は寝ている灯莉の目の前に座ると
灯莉のほっぺをつねってはニヤニヤしていた。
その表情は中年おじさんを思わせるような笑みだった。
雫「誰が中年おじさんと一緒なのよ!」
恐ろしい地獄耳である。
雫「とりあえず、あかりを起こさなきゃ。あかり!朝だよ!起きて!」
とりあえず体を揺らしてみる。
灯莉「…zzz。カツ丼…むにゃむにゃ」
灯莉の幸せそうな寝顔は、1000年は起きる気配を感じさせない。
雫は周りを見渡す。
そして2人だけの空間と最確認した雫は、迷いなく灯莉に迫る。
雫「あかり…起きて♡」
雫は、無防備に寝ている灯莉にキスをした。
なんとも言えない沈黙が数秒続く…
灯莉「…死んじゃう!ゲホッゲホッ」
雫「あかり起きた♡」
灯莉「朝から激しすぎるよっ!読者も引いてるよっ!」
雫「読者?」
灯莉「ううん。なんでもない!」
「って、もうこんな時間!?とりあえず支度するから!あかりが居ない間に変なことしないでね?」
雫「健全な対応でお待ちしてます。…ハァハァ」
雫のよからぬ考えは、溢れるヨダレで言わずともバレバレなのであった。