ゆるっと!スマイル・デイズ☆

校門を出た3人は灯莉を先頭にスイーツ屋さんへ向かった。

灯莉「あのスイーツ屋さん、凄く気になるなぁ♪」

ちとせ「私も小耳に挟みましたが、最近できた新しいスイーツ屋さんですよね。」

灯莉「そうそう!お店は綺麗だし、何よりメニューが豊富なの!」

ちとせ「なるほど。あかりちゃんは気になるものはあるの?」

灯莉「もちろん!イチゴとりんごとさくらんぼのミックスパフェ♡あかり、赤色大好きなの!」

ちとせ「それは美味しそうだね。」

灯莉「美味しそうだよね〜♪薬師丸さんは気になるものはあるのかな?」

ちとせ「私は抹茶系が食べてみたいな。」

灯莉「抹茶も美味しいよねぇ♪」
「しずくちゃんはお店ついたら何食べたいのっ!」

雫「私はあかりと同じ物でいい。」

灯莉「またまたそんなこと言っちゃってー。」
「ホントは気になってるものがあるんでしょ?」

雫「あかりと同じ物でいい…」

一瞬場の空気が静まる。

灯莉「…しずくちゃん、元気ないけど何かあった…?」

雫「…あかりは平気なの?」

灯莉「ん?甘い物の事??」

雫はいきなり泣きながらに声を荒らげる。

雫「あかりはこんなやつとヘラヘラ喋って何も思わないの!?」

雫な急の取り乱し方に慌てる灯莉。

灯莉「しずくちゃん、落ち着いて。あんなやつって…薬師丸さんの事?」

ちとせ「……」

灯莉「薬師丸さんとは今日知り合ったばかりでしょ?」
「そりゃまだ会ったばかりだから、急に馴れ馴れしく話すのも変かもしれないけど…」

雫「忘れたの…?あかりは覚えてないの…?」

灯莉「あかり、わかんないよぉ…しずくちゃんが何を考えてるのかわかんない…」

雫「そっか…ごめんねあかり。私今日は体調悪いから先に寮に戻ってるね…」

そう言うと雫は1度も振り向かずに走り去って行った。

灯莉「しずくちゃん…」

ちとせ「やっぱり私は居なかった方が良かったのかな…」

灯莉「そんな事ないよ…しずくちゃんはかなり体調が悪かったんだよ…」

ちとせ「そうだといいね…あかりちゃん。誘ってもらって悪いけど、私も用事思い出したから今日はもう帰るね。」

灯莉「そ、そっかぁ…ま、また時間がある時皆で行こうね!」

ちとせ「そうね。出来たら…ね。」

ありきたりな女子高生達の寄り道は、一瞬にして気まずい帰り道となった。




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