ゆるっと!スマイル・デイズ☆
翌日。
雫「あかり、起きて♡」
灯莉は雫の毎朝恒例の不法侵入目覚ましキスにて起こされる。
灯莉「しずくちゃん、毎朝激しいよっ!」
雫「激しくしないと起きないでしょ♡」
灯莉「うぅ…」
灯莉の顔はお餅のように膨れ上がる。
雫「膨れ上がってないで、早く支度してね♪」
灯莉「早く支度するから、変なことしないでね?」
雫「ガッテン承知。」
いつもならあれこれと何かを触りながら落ち着きのない雫だが、昨日の事もありかなり静かである。
そして徐々に雫の顔が曇る。
雫「あかり…昨日はごめんね。せっかくスイーツ屋に行くの楽しみにしてたはずなのに…」
灯莉「大丈夫だよ。しずくちゃん、昨日はかなり体調が悪そうだったし…」
雫「…」
灯莉「そうだ!今日の放課後に行こっ!スイーツ屋さん!」
雫「うん…ただ…ちとせを呼ぶのはやめてね。」
灯莉「しずくちゃん…薬師丸さんと何かあったの…?」
雫「うん。昔、嫌なことがあって。なるべく顔も見たくないの…」
灯莉「そっかぁ…2人に何があったかは分からないけど…いつか仲直り出来る日が来て欲しいな…」
雫「そうね。いつか…ね…」
無言の時間が少し続いたが、灯莉は顔を膨らませながら雫に向かう。
灯莉「…んもぉぉ!しずくちゃん暗いよ!」
「ネガティブダメ!今日は2人でスイーツ屋さんに行くの!」
「そして美味しいのいっぱい食べて食べて幸せ満喫だよ!」
雫の曇った顔は徐々に晴れていく。
雫「うん♡2人で行く♡」
灯莉「よーし!じゃあ今日も一日頑張ろっ!」
「そして支度も終わったし、学校に行こっ♪しずくちゃん♪」
雫「うん♡」
明るく前向きな灯莉の姿に、雫もつられてポジティブスマイルになるのであった。