小悪魔彼女×溺愛彼氏
数人の男の子達に囲まれて
首を傾げた。


「う~んどうしよう…。」


悩んでる…、フリ。


正直今回はタイプの人がいない。


だから返事に困っていると
背後から予想もしなかった
人物の声が聞こえた。


「じゃあ、俺にする?」


その言葉に教室にいた全員が静まった。


「…は?」


言われた張本人の私は
それしか言葉が出てこなかった。


だって、そこにいたのは…


「結城…斗真?」


「そうだけど?
俺の事知ってるんだね。」


クールな彼はいつもと同じ
ポーカーフェイスで私に言った。


いやいや知ってるも何も
逆に知らない人いないでしょ。
この人は自分が有名人だという
自覚がないのだろうか。
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