小悪魔彼女×溺愛彼氏
『もしもし?』


ワンコールで電話に出てくれた莉子。


「…っう、うぅぅ~、莉子ぉぉ~…。」


『ちょ、どうしたの?家?』


うん、返事をすると『今から行く』と言って
本当にすぐに来てくれた。


「どうした?」


優しく聞いてくれる莉子に全部話した。


さっき公園で見たこと、
それを見て感情が
抑えられなかったこと、
斗真を…傷付けてしまった事。
後悔してる。


私が斗真にあんな風に
突き放されたら耐えられないもん。


話してる途中も涙は
止まることを知らず、
終始泣きっぱなしで
やっと涙が枯れる頃には
目は真っ赤に腫れていた。


「…落ち着いた?」


ズーーッと鼻をかみながら頷く。
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