小悪魔彼女×溺愛彼氏
美桜Side


頭が重くてボーっとする。
そんな中目をうっすらと開けると
光はなく、薄暗い倉庫みたいな場所。


私…


「あ、起きたの?」


この声…


「珠理ちゃん…。」


「気安く名前呼ばないでくれる?」


今の珠理ちゃんに最初に会った時の
ふわふわとした雰囲気は一切ない。


彼女の後ろには
私を拉致ったであろう3人。


「…どうするつもり?」


なんとなく想像はつくけど。


「どうって…逆にどうしてほしいの?
遊び人の有栖美桜さん。」


一歩ずつニヤニヤとした
表情で近づいてくる男達。


…気持ち悪くて吐きそ。


「勝手にすれば?」


そう吐き捨てれば
グッと悔しそうな表情を浮かべ


「好きにして。」


男達にそう指示した。
< 129 / 306 >

この作品をシェア

pagetop