小悪魔彼女×溺愛彼氏
「あそこ、行かない?」


私が指差したのは
着物のレンタルショップ。


「夢だったの!あれ着て町歩くの!」


京都で着物なんて憧れじゃんね。


「いいな!私も着たい!」


今日は晴れてて天気もいいから
デート日和だし。


私は斗真に、
莉子は颯人君に必死のアピール。


をする必要はなく


「行こ。」


斗真は私の手を握り歩き出した。


「え…。」


渋られると思っていた私は拍子抜け。


「なにそんな驚いてんの?
せっかく来てるんだから
美桜のやりたい事一緒にやりたいし。」


だって。
…キュンってなったよ今。


「斗真、ありがと。」


一歩だけ前を歩く斗真のプレザーを
握られてるのと反対の手で掴み
お礼を言った。
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