小悪魔彼女×溺愛彼氏
斗真の声を合図に引き金を引く。
パンッと勢いよく放たれた弾は
一直線に繋がっている紙へ飛んで行った。


紙が破け、お菓子が不安定になる。


「あと1・2回で取れるな。
はい、もう一回構えて。」


斗真の息が耳に当たってくすぐったかった。


ピクってなると


「集中して。」


もっと耳元に近づけて呟くんだ。
…ずるい、確信犯。


胸の高鳴りを何とか抑えて
もう一度狙いを定める。


「打って。」


私が放った弾は綺麗に紙を破り
お菓子が落ちた。


「はいどうぞ~!」


「やった!ありがとう!
斗真も~!」


何これ、楽しい。


残りの弾は斗真が使って
一発でお菓子をたくさんとったから
手荷物が増えた。
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