小悪魔彼女×溺愛彼氏
「あとでみんなで食べよう~!」


ニコニコ上機嫌の私。
いつの間にか莉子たちはいなくなってて
斗真と2人でデート。


仲見世通りを登っている途中―――


「美桜?」


どこからか名前を呼ばれた。


きょろきょろすればこちらへ
向かってくる男の子が一人。


近づくにつれて
顔がはっきり見えた。


背が斗真くらい高くて
顔はあか抜けていて
すごく大人っぽく感じるけど、
…私知ってる。


「優ちゃん?」


「そう!優太!
よかった覚えてて!
久し振り。ずいぶん可愛くなったな。」


「優ちゃんこそ!
雰囲気変わってないけど
かっこよくなったね!」


驚いた。
優ちゃんは小学校6年生まで
お隣に住んでた幼馴染。
中学に上がる時に
引っ越しちゃったから
多分5年ぶりくらい。
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