小悪魔彼女×溺愛彼氏
「…ところで後ろにいるイケメンは彼氏?」


あ、久し振りすぎて
斗真の事忘れてた。
振り返れば鬼のような顔をして
優ちゃんにガン飛ばしてる斗真。


「ちょっと斗真、顔怖い。
こちら優ちゃん。私の幼馴染だよ。」


「初めまして、安達優太です。
よろしく。」


優ちゃんがスッと差し出した手を
数秒見つめ、険しい顔をしながら
握手を交わしていた。


「結城、斗真。」


不機嫌な声でそう付け加えながら。


そんな悪い雰囲気に耐えられなくて
私は話題を変えた。


「優ちゃんも修学旅行に来てるの?」


「うん、そうだよ。
まさかこんなところに美桜がいるとは
思わなかったけど。」


綺麗に口角を上げて笑う顔は、
雰囲気とはギャップがあって
子供っぽかった。
これはモテるな。
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