小悪魔彼女×溺愛彼氏
「嘘。これで消毒。
まぁ、コクられた時に
何も言わなかったら怒ってたけど、
ちゃんと断ってたからいいや。
あいつはただ美桜に伝えたかっただけだろうし。
でも、次触られたら身をもって
思い知ってもらうから覚悟しといてね?」


妖艶に笑う顔は
着物のせいもあって
いつもよりも数倍多く色気を放っていた。


やっぱり斗真には勝てない。
もし私が逆の立場だったら
相当怒ってた。
だけどそれを優ちゃんの事まで
考えてくれた斗真は大人だなって思う。
最後の一言は斗真らしいけど。


「私は斗真だけが大好きだよ。」


首に手をまわして耳元でそう囁けば
強く抱きしめられる体。


「俺も好き。」


久し振りに斗真からもらった”好き”


すごく思い出の増えた修学旅行になった。
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