小悪魔彼女×溺愛彼氏
俺…マジでダサいな。
うじうじ考え込んで、
美桜の向き合ってくれる気持ちから
逃げようとして…。


颯人に背中を押されて
ようやく体が動き出した。


無我夢中で走り裏庭へ着いたとき。


「私と斗真は、
そんな事じゃ、壊れないから。」


そんな美桜の声が聞こえた。


急いで2人の姿を探すと
壁に押さえつけられて
今にもキスされそうな美桜と
あいつがいた。


…二度もさせるかよ。


俺は寸前のところで
こいつと美桜を引き離し、
腹を一発殴った。


「それ以上…、美桜に触るな。」


か細い声で俺の名前を呼んだあと、
座り込んだ美桜の前に
俺も膝をついた。


「ごめん、遅くなった。」
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