小悪魔彼女×溺愛彼氏
珍しく屋上には誰もいなくて、
貸切状態だった。


「どうぞ!!」


ベンチに座り、お弁当箱を渡す。


「じゃあ、頂きます。」


斗真がお弁当のふたを開けるのを
じっと見守る。


「え…やば…、マジ?」


斗真はお弁当と私の顔を
交互に何度も見た。


「まじで美桜が作ったの?」


「そうだよ!5時半に起きたんだから!」


「美味そう…。食っていい?」


「もちろん!」


斗真はぱくっと卵焼きを一口で食べた。


「…うま。めっちゃ美味い!
美桜、サンキュ。」


よかった…。
斗真が夢中で食べ始めたので
私も自分用のお弁当を広げた。


美味しそうに食べてくれる斗真が
すっごく嬉しかった。
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