小悪魔彼女×溺愛彼氏
え…そうなの?


「お前、なに余計な事言ってんだよ。」


後輩の子の首を
後ろから締め上げていた斗真の顔は
赤くなっているようにも見えた。


「ちょっ…苦しいっす…。」


ぼーっとしてた私に
そんな声が届いてきて我に返った。


「斗真!離してあげて!」


助けるために斗真の腕を掴むと大人しく離したけど、
その子の事をジロっと睨んでいた。


「ねぇ、そんなに嬉しかった?」


耳元で聞けば


「当たり前だろ。」って素っ気なく答えたけど、
顔をそらした斗真の耳は
分かりやすく赤くなっていた。


「っつーか、これ食っていい?」


いつものごとく
すぐに耳が元の色に戻った斗真は
サンドイッチを指差した。
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