小悪魔彼女×溺愛彼氏
ふわっと小さく欠伸をした斗真が
なんだか可愛くて
つい見惚れてしまった。


「おはよ。なに固まってんの?」


斗真の声で引き戻された。


「お、おはよ!
あのね!お母さんが会いたがってるんだけど…
そういうの嫌だよね…?」


いいよとは言ったものの
相手の親と会うのとか
嫌いそうだなって今思ったから
遠慮気味になってしまった。


「別にいいけど。」


「そうだよね…、嫌だよね…
って、え!?今、いいって言った!?」


「だからいいって。
むしろ会わせろ。」


聞いた私が一番驚いてる。
ポカンとしてると


「早く行って来いよ。
あほ面してる。」


って、頭にポンって手を乗せながら
笑ったんだ。
< 34 / 306 >

この作品をシェア

pagetop