小悪魔彼女×溺愛彼氏
これには私もお母さんも射抜かれた。


お母さんはすっかり
斗真のファンになった。


「美桜!こんないい人
他にいないからね!
絶対離しちゃだめだからね!!!」


私の手を両手でギュッと握りしめ
目で訴えてきた。


うん、と押され気味に返事をしたところへ
今度はお兄ちゃんがやってきた。


「よう、斗真久し振り。」


「柊人先輩、お久しぶりです。」


お母さんは不思議そうに
2人を交互に見ている。


「2人、知り合いなの?」


「高校のバスケの後輩。
で、俺のあとを継いだやつ。」


「そうだったの!
じゃあ、斗真君も
バスケ上手なのね!」


お母さんににっこり笑って答えた。


「柊人先輩には及ばないですけど。」
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