小悪魔彼女×溺愛彼氏
…この人
お世辞も言えればちゃんと笑えるし。


この姿の斗真に
お兄ちゃんも開いた口がふさがらないって感じ。


「お前、バスケしてる時しか
笑わないんだと思ってた。」


「そんな事ないですよ。
美桜と居る時はもっと笑いますし。」


ね?美桜と付け加えて
私に話を振られた。


「ん~、まぁ確かにそうかも?」


「疑問形かよ。」


「まぁいいじゃん!
学校遅刻しちゃうから行くね~!
バイバイ!」


斗真の乗って来たであろう自転車を
代わりに押して
無理やり家を出てきた。
なーんか長くなりそうだったし!


お母さんは後ろ姿の私達に向かって
『今度はゆっくり遊びに来てね~!』
って叫んでるし、
斗真はそれにきちんとお辞儀してるし。


すごく意外な一面だった。
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