小悪魔彼女×溺愛彼氏
前を向きながらだったけど
はっきり聞こえた。


「良いよ~!襲っても~!」


昨日から斗真に負けたのが
悔しくて、そう言い返して
更にぎゅって強く抱きしめた。


何も言わないな~って思って
顔を上げると
耳が真っ赤になってるのが見えた。


やった、今度こそ私の勝ち~!
だけどもっといじめたくなって
ふってその真っ赤な耳に
息を吹きかけた。


ビクッと反応した斗真は
ハンドル操作をミスって
自転車は大きく揺れた。


「…っぶね!」


何とか持ち直した自転車。


私は楽しくて後ろで
ケラケラ笑っていた。


「斗真、耳弱いんだね。」


そう耳元で囁けばまたまた
反応を見せた。


弱点見っけ。
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