小悪魔彼女×溺愛彼氏
だけど、一向にその感じはなくて、
代わりにおでこに
ピリッとした痛みが走った。


「いてっ」


「おふざけはここまで。
ほら、飯作って待ってるから行くぞ。」


デコピンされたのだと
気付いた時にはもう
斗真は部屋を出ようとしていた。


私もたまには
斗真をドキっとさせたいな~
なんて思いながら後を追った。


斗真がすごく小さな声で
「無防備過ぎんだろ…。
理性ぶっ飛ぶかと思った…。」
なんて言っていたことは
知る由もなかった。
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