小悪魔彼女×溺愛彼氏
莉子は私に助けを求める
目を向けていた。


「デートするくらいいいんじゃないかな?」


そうコソっと耳打ちした。
だって莉子はずっとあいつ一筋だったから
たまにはこういうのも
アリだと思うんだ。


少し悩んでいたけど
私の後押しもあって
デートに行くことに決めた。


「よかった。」


そう嬉しそうに笑う
颯人君はなんか
莉子を幸せにしてくれるんじゃないかと
なんとなくだけど思った。


「じゃあ、俺たち
シャワー浴びて着替えてくるから
待ってて。」


そう言って2人は行ってしまったので
私達は体育館の屋根の下に腰を下ろした。


「まさか颯人君が…。」


莉子もうんうんって他人事みたい。
< 71 / 306 >

この作品をシェア

pagetop