小悪魔彼女×溺愛彼氏
「ダメ。バスケすんだろ。」


座り込んで腰抜かしてる美桜を
無理やり立たせて
美桜のクラスへと向かう。

ぶぅと頬を膨らませて拗ねている。


そんな事しても可愛いだけなのに。


あー、まじで誰にも見せたくない。
でもそんなの現実的に無理だから
口にはしないけど。


***


自分を落ち着かせるために
バスケットボールを指で
くるくる回したり
ドリブルをしたりして気を反らした。

美桜は俺のハーパンを履いて気合十分。


「やるか?」


周りに星が見えるんじゃないかってほど
笑顔で大きく頷いた。


教えてあげると
美桜は意外にも飲み込みが早かった。


「美桜、運動出来たんだな。」


これは正直意外だった。
だって爪は綺麗にマニキュアが塗られていて
汚したくなさそうだし、
美桜が真面目に体育を受けてる姿なんて
見たことなかったから。
あ、ちなみに俺と美桜のクラスは
体育合同ね。
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