小悪魔彼女×溺愛彼氏

いっつも
爪折れる～！とか言って
体育の道具になんて一切触れなくて
体育館の壁に寄りかかって
見学するのが恒例だったのに。


「今日は爪いいの？」


そう聞けば


「大丈夫！またやるし！
斗真とバスケする方が大事～！」


だって。
美桜は本当に俺を煽るのが上手い。



この気まぐれ、
やっと捕まえたんだ。
絶対離すもんか。


バスケットボールと
戯れる美桜を見て
俺は強くそう思った。