小悪魔彼女×溺愛彼氏
美桜Side


「バスケ楽しかった~!
ありがとう!」


今は14:30。
さすがにお腹が空いて
街へ出てきた。


私の右手は斗真の左手に
ぎゅって握られている。


すれ違うたび
『あの人かっこいいね』
って聞こえてくる。

当たり前でしょ?私の自慢の彼氏だもん。


でもね、斗真はかっこいいだけじゃないんだよ。


こうやって街を歩いている時は
道路側を歩いてくれるし、
明らかに歩幅が違うのに
ちゃんと私に合わせてくれる。
高いヒールを履いている私に
大丈夫?ってちょこちょこ
聞いてくれる。
そういう細かい所に
気を遣えるって本当にすごいと思う。


嬉しくて手をぎゅって強く握ると
ん?って顔して
同じように握り返してくれる。
これも好き。
< 82 / 306 >

この作品をシェア

pagetop