小悪魔彼女×溺愛彼氏
そんな時だった


「ねぇ、1人?」


水際で足を海に付けている私に2人の
男が近づいてきた。
…出た。


「違う。」


突っぱねるように
すぐその場を去ろうとしたけど


「待ってよ。」
「気の強い子嫌いじゃないな~。」


私の腕を掴んだ。
…気持ちわる。


「離して。」


まだ軽く握られてる程度だったから
簡単に振り払う事が出来た。


「なぁ、待てよ。」


今度はぐっと力を込めて
握られたから手首が痛い。


「…痛いんだけど。」


こういうやつら
ほんっとにめんどくさい。


今までならついていくフリして
途中でバックれてたけど
そうはいかない。 


嘘でもこいつらに着いていくなんて
死んでもしたくない。
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