俺の「好き」は、キミ限定。
 


「シーグラスと一緒に、一生大切にするね」

「……うん」

「ユウリくんといると、いつもたくさんの宝物を貰った気持ちになるよ。本当に本当に……いつも優しくしてくれて、ありがとう」


──優しくしてくれて。

ミオの言葉と同時に、ふわりと温かな風が吹いて頬を撫でた気がした。

プレゼントを手にして真っすぐに俺を見上げるミオは、とても柔らかな笑みを浮かべていて、心臓がドクリと大きく脈を打つ。


「……俺は別に、優しくしてるつもりなんてないよ」

「え……?」

「ただ、ミオの笑顔が見たくて……。ミオに、俺のことを好きになってほしくて、いつもただ、必死なだけだ」


言葉は自然と、口から滑り落ちていた。

コップから水が溢れるみたいに、気持ちが溢れて止まらない。

 
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