俺の「好き」は、キミ限定。
「……どうしよう」
図書委員の仕事を終えて、図書室を出た私は携帯電話を開いて独りごちた。
画面の中にはこの一週間、未読になったままのメッセージが溜まっている。
送り主はユウリくんで、最後に届いたメッセージは昨日の夕方の時刻になっていた。
……メッセージには、なにが書いてあるんだろう。
今すぐ確認したい気持ちでいる反面、読むのが怖いというのも本心で、結局メッセージは開けないままだ。
本当なら、きちんと返信をするべきだってこともわかってる。
だけどあの日、手を振り払ったときのユウリくんの悲しそうな表情が、忘れられなくて……。