ポーカーフェイスは私を守る。

心配

食後も…『言い過ぎたかな?』『悲しんでないかな?』『怒ってないかな?』と、すごく心配に
なった。頭の中で先輩の顔が浮かんだ。
色々な顔があった。
みんな死んだような目をして、無表情で…

「うわぁっ!?」
夢、か…
驚かさないでよ…

*

朝早く目覚め、とりあえず目を開ける。
そして朝食を用意しようとした。

「…~うぅ」
眠い。眠たい。
寝たはずなのに、どうして…

「あら、もう可奈…起きてたのね。」

「うん…」

「お父さん、まだ寝てるわよ。」

「あ、そなの。」

「また寝てきたらどう?」

「いい、大丈夫。」

「そう?目に隈があって寝不足に見えるけど…」

「朝ごはん、私が作るから。」

「あら、いいのよ?私がいつものように作るからね…」

「私が作るから。お母さんは休んでてよ。」

「あぁ、うん…わかったよ…」

「…」
何故か母が鬱陶しいような気がした。

「もう、嫌だなぁ…」
このくらいで『嫌だなぁ』とか言うって、
どんだけ根性なしかよ。
だんだん眠くなってきた。
も、う…寝よ、かな…

「起きて!起きてってば!可奈!?」

「わぁっ!?どうしたの!お母さんッ!?」
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