ポーカーフェイスは私を守る。

家で何故かテンション低め

私はできるだけ目線を逸らした。
話をする時も、隣にいる時も。
とにかく逸らした。
向こうが向けても、逸らした。

「なぁ。可奈。」
いつの間にか、呼び捨てになっていた。

「俺、嫌われてるのか?」

「え」
私は戸惑った。嫌い、という訳ではないが、
逸らしたいのは事実。気まずいからだろうか。

「いや…」
どうやって回答しようかと迷った末にこれ。
少しひどかったが、まあよしとしようか。

「そうか。」

「…」

「それならいい。」
視線を逸らし、何処かへ先輩は行った。
何故か私は心配した。

「ふあぁあ~っ」

「眠そうだな。」
先生…

「まあ…頑張れ!」

「励ますの下手ですか。」

「いやいや。わざとだよ?(笑)」

「そんなのわかってますよぉ…」
なんか疲れた。先輩といるから?心配だから?
私には原因がわからなかった。

*

帰宅。
すっごく疲れた、死ぬ。ベットに潜り込みたい。
「おかえり~今日は早かったのね~」

「あ、うん…居残り、してたから…ね。」

「あらそうなの~、まだ夕食作ってないから、
今から作るわね~!」

「そんなに早く作らなくていいよ、空いてないしさ。」
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