工業高校のイケメン達に愛されて【下】
10分ほどで、注文した料理が運ばれてきた。
あたしは目の前の料理に目をキラキラさせた。
2人の料理が揃ったところで相葉くんと揃って、手を合わせる。
「わあ、美味しそう…!いただきます!」
「…いただきます。」
相葉くんも小さめな声であたしに続いた。
フォークとスプーンでパスタソースをたっぷり絡めて。
一口分フォークにパスタを巻きつけて口に運んだ。
「…っ!」
おいしい…!
パスタを口に含んだまま、相葉くんの顔を見た。
あたしの視線に気づいた相葉くんは、もぐもぐと口を動かしながらあたしの方を見た。
そして飲み込んでから、相葉くんは口を開いた。
「…うまい?」
「うんっ、すごくおいしい…!」
「…よかったな。」
相葉くんはふわっと微笑んだ。
「なんか、お前がうまそうに食べてるの見るの、結構好きかも。」