工業高校のイケメン達に愛されて【下】
「…なんか、別れようとしたときお前、少し寂しそうな顔してたから。だから飯誘ってみたんだけど。思ってたより元気そうだな。」
相葉くんのその言葉にドキっと胸が鳴る。
あ、あたしやっぱり顔に出てたんだ…。
相葉くんは、あたしに気をつかってくれたんだよね。
「ありがとう…えへ、お母さんが今日仕事で遅くまで帰ってこなくて。お母さん忙しいし、家で1人で過ごすのは慣れてるのにちょっと寂しいって…思っちゃった。」
「…ふーん?お前、2人暮らしだったんだ。」
「あ、言ってなかったよね。そうなの!お母さんと2人暮らし。」
「じゃあ、俺と同じだな。俺も父さんと2人暮らしだから。」
あ…そっか。
よく考えたらあたしたち、同じだね。
「まあ俺ん家は父さん出張でほぼ帰ってこないから、2人暮らしって言っていいのかわかんねぇけど。」
「…相葉くんは、家でひとりで、寂しいって思うことある?」