工業高校のイケメン達に愛されて【下】



「口開けて。」


「で、でも…」


「早く。」



相葉くんに促されて少し口を開き…相葉くんにパフェを食べさせてもらった。


その瞬間、チョコレートのビターで大人っぽい味が口の中に広がった。


美味しい…!


でも…こ、これって、間接キスってやつじゃ…。


は、恥ずかしい恥ずかしい。


顔が熱い。



「フッ…顔真っ赤。」



あたしを見て相葉くんはおかしそうに笑った。



「だって…!」



恥ずかしいのに…笑っている相葉くんにドキドキしてしまう。


そんな笑顔であたしを見ないで…。


他のお客さんもいるのに、もう、恥ずかしい…。




「みて。あの子たち、ラブラブで可愛いーっ」


「初々しいなぁ高校生カップル!しかも美男美女!」



…なんて、隣のテーブルに座っている他のお客さんがそう言ってるのが聞こえてしまった。


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