工業高校のイケメン達に愛されて【下】



“友達”になれてから、こんな風に接してくれるの反則だよ…。


あたしたち、友達だよね?


なんであたしは、友達にドキドキしてしまうんだろう。


変だ。


そんなことを悶々と考えているうちに、相葉くんはパフェを完食している。


ああ、あたしも早く食べなきゃ…。


ちょっと考え事をしているうちにアイスや生クリームがでろでろになってしまった。



「ご、ごめん!すぐ食べるね。」



相葉くんを待たせてしまう、と思って軽く謝ったけど、



「いや、ゆっくりでいいよ。」



なんて、伏し目がちでそう言った相葉くんがなんだかクールでいつもより一段とカッコよく見えてしまって。


また、かあっと顔が熱くなった。


あたし、真っ赤っかで間抜けな顔してるだろうなあ…。


再び恥ずかしさを覚えながら、少しずつパフェを口に運んだ。


やたらと自分の食べているいちごパフェが甘酸っぱかった。


< 110 / 337 >

この作品をシェア

pagetop