工業高校のイケメン達に愛されて【下】
“友達”になれてから、こんな風に接してくれるの反則だよ…。
あたしたち、友達だよね?
なんであたしは、友達にドキドキしてしまうんだろう。
変だ。
そんなことを悶々と考えているうちに、相葉くんはパフェを完食している。
ああ、あたしも早く食べなきゃ…。
ちょっと考え事をしているうちにアイスや生クリームがでろでろになってしまった。
「ご、ごめん!すぐ食べるね。」
相葉くんを待たせてしまう、と思って軽く謝ったけど、
「いや、ゆっくりでいいよ。」
なんて、伏し目がちでそう言った相葉くんがなんだかクールでいつもより一段とカッコよく見えてしまって。
また、かあっと顔が熱くなった。
あたし、真っ赤っかで間抜けな顔してるだろうなあ…。
再び恥ずかしさを覚えながら、少しずつパフェを口に運んだ。
やたらと自分の食べているいちごパフェが甘酸っぱかった。