工業高校のイケメン達に愛されて【下】
第5章
文化祭当日
____文化祭当日。
いつも満員電車のこの時間は。
今日が土曜日だからか車内は空いていた。
通学で初めて、電車の椅子に座れたかもしれない。
ついに…ついに文化祭本番の日がやってきた。
あたしは朝から…いや、昨日の夜からずっとソワソワしていた。
文化祭の準備は順調に進めることができた。
クラスみんなのおかげだよ。
それに…あの4人も毎日放課後残ってくれて、あたしと一緒に作業してくれた。
本当にありがたい。
想像以上に思い出に残る良い文化祭になりそう!
…そう、この前…相葉くんとご飯を食べにいったあと、彼はあたしを家まで送ってくれた。
申し訳ないと思う気持ちと…嬉しい、ありがとうっていう気持ちでいっぱいで。
相葉くんの笑顔も、気遣いも、胸に焼き付いて離れないの。
友達になってくれてからの、相葉くんの変化が嬉しい。
変なの、あたし。