工業高校のイケメン達に愛されて【下】



やっぱり…そうだよね。


だって…自分でも似合わないって思うもん…。



「緋奈ちゃん、その衣装…」


「う、うん…?」



坂口くんがあたしに近づいて、両肩をがしっと掴んだ。



「めちゃくちゃ似合ってるよ!かわいい!」


「へ…?」


「さすが緋奈ちゃん、なんでも着こなしちゃうね!!すごく似合ってる、メイド服!!」



そう、あたしが手渡されたのは青のメイド服。


胸元に大きめのリボン、フリフリの白エプロンにミニスカートのメイド服はデザイン的にはあたしの好みどストライク。


坂口くんにそんなふうに褒めてもらって、さっきとは違う恥ずかしさがこみ上げてくる。



「あ、ありがとう…」



タキシード姿の坂口くん、すごく爽やかでやっぱりかっこいい。


同じ衣装を着た相葉くんも滝本くんももちろんとても似合っていてかっこよくて。


そんな2人はあたしを見て完全に固まっていた。


気のせいかな…2人とも顔が赤いような…?


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