工業高校のイケメン達に愛されて【下】
「…ったく、陸、興奮しすぎだっつーの。」
「なんだと優介ーっ!事の発端は優介でしょー!まあ結果オーライだけど!!」
ん?
陸くんが女装することになったのは滝本くんが原因なの?
「えっと…どういうことなの?」
首を傾げたあたしに、相葉くんが教えてくれた。
「あー、俺らみんな同じ衣装着ようとしてたんだけど。陸のだけ合うサイズなくて。んで優介が代わりにって渡した衣装が、ソレ。」
なるほど…滝本くんは意地悪のつもりできっと衣装を渡したんだろうな。
滝本くんらしいなあ。
他のものを探せば陸くんに合うサイズの男性用の衣装もあると思うけど…陸くんは満足みたいだし。
それに…双子コーデなんて、嬉しい。
学校に女の子がいないし、こういうイベントで双子コーデできるなんて思ってもなかった。
「よーしっ!今日は僕たち2人が午前中の看板娘だ!頑張ろうね!」
「うんっ頑張ろう!」