工業高校のイケメン達に愛されて【下】
キーーンコーーーン…
朝のHRのチャイムが鳴って、その頃に実行委員の仕事を終えた横沢くんも教室に戻ってきた。
彼は、教室に戻ってすぐさまコスプレ衣装をあさり、ポリスのコスプレの格好へと着替えた。
横沢くんのシフトは午後からなんだけど、午前中もあたしたちが作ったポスターをプラカードに貼り付けて、呼び込みに行ってくれる。
そういえば、教室に入るなり横沢くんもあたしの格好をすごく褒めてくれたんだけど。
あたしはなんだかこっぱずかしくて、控えめにお礼を言ってささっと陸くんの後ろに隠れてしまった。
そんなあたしに、今度は陸くんが「緋奈ちゃんかわい。」と呟いて。
も、もう…みんなに褒められすぎて顔が熱いよ。
あたしは両手で自分の頬を覆った。
ふと、廊下側の端っこのイートイン席に視線をうつすと、滝本くんがふわぁ…と眠そうにあくびをしていた。