工業高校のイケメン達に愛されて【下】



バツの悪そうな表情をしていて…それで、なんか頬が赤い…?



「その…そんな格好でお前に隣にいられると、心臓うるせーから…。」


「…?」


「あーだから!…その、お前の格好が似合ってるから、緊張してんだっつーの…。」



せっかく綺麗にセットした髪を両手でぐしゃぐしゃと乱してしまって。


小声で…似合ってる、と言ってくれた滝本くん。


さっきこの格好で教室に入った時は、なにも言わずあたしたちから離れてしまったのに…。


さっきも、似合ってる。って、思っててくれていたのかな。


そうだとしたら、嬉しい。



「えっと…じゃああたし、滝本くんのこと不快にさせたわけでは、ない…?」


「…させてねぇよ。」


「それなら、よかった!ありがとう褒めてくれて。滝本くんもタキシード姿似合ってるよ!」



あたしが滝本くんにそういうと、滝本くんは少し口角を上げ笑顔を見せた。



「…ふ。ばーか。」


「ば、ばか?!ってなんでよ!」


「なんでも。」


「いたっ!」


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