工業高校のイケメン達に愛されて【下】



「後ろ並んでるんで。注文してもらってもいいすか。」



笑みなど一切ない相葉くんの表情とドスのきいた低い声にあたしは息を呑んだ。


そんな相葉くんに、他校生の男の子たちはどうやら気迫負けしたようで…。


目を泳がせてからメニューに視線をうつし、そして指をさした。



「あ、あーっ、じゃあタピオカミルクティー3つで!」


「はい1200円です。」



あっさりと注文が進みあたしの代わりに相葉くんがオーダーを取って他校生からお金を預かった。



「ちょうどいただきまーす。商品隣でお渡ししまーす。」



あまりにも無駄なくテキパキとあしらうように他校生たちを接客した相葉くん。


あたしは思わず心の中で拍手をした。


他校生たちは相葉くんの案内通りあたしたちの一歩右へうつる。


今度は満面の笑顔の坂口くんが他校生の彼らへ商品を運ぶ。


…その満面の笑顔は、目が笑っていないような気がするんだけど…。


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