工業高校のイケメン達に愛されて【下】



「うわっ。どうした優介!」



こんな様子の滝本くんは珍しく、坂口くんが驚いた顔で慌てふためく。


滝本くんの話を聞くと、イートイン席を利用している他校の女子高生など、女の子たちに逆ナンパをたくさんされたらしい。


断っても連絡先教えてほしいとか、なんとか会話を繋げようとする女の子たちに滝本くんは疲れてしまった様子。


それを聞いた坂口くんと陸くんは笑いながらどんまい!と滝本くんの背中をバシバシ叩いた。


相葉くんは、女の子が苦手だから心底嫌そうな顔をして滝本くんの話を聞いていた。


…やっぱりカッコいい人は、大変。


新しい出会いを求めて、文化祭に来る子もいるんだろうなぁ。


滝本くんは案内係だから、比較的声をかけられやすいんだよね。


はあーっと滝本くんは深いため息をついて、後頭部をガシガシとかいている。


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