工業高校のイケメン達に愛されて【下】



りりかちゃんがそういうと、みんなも軽く自己紹介をしてくれた。


夏休みのときの威勢のよかったりりかちゃんはどこへやら。


みんなかっこいいよ。って前から何回か話してはいたんだけど、多分りりかちゃんの予想以上だったのかもしれない。



「りりかちゃん、部活で忙しいのに来てくれてありがとう。」


「全然!今日は午後練なんだぁ。行きたくなーい。」



ほうじ茶ミルクティーのタピオカを飲みながらりりかちゃんはふーっとため息をついた。


イートイン席も空いてきて、お客さんも全然いないのであたしたちは5人でテーブルに座った。



「川嶋さんテニス部なんだーっかっこいーっ!ラケット見せてー!」



目をキラキラさせた陸くんにりりかちゃんは快くラケットを手渡す。



「陸…くれぐれもあんま振り回すなよな。それで俺を殴ったら承知しねぇ。」


「もー、優介ってば大丈夫に決まってんじゃーん!振り回したりしないって!」


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